教授と呼ばれる大バカ野朗

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僕は彼女の後ろをただついていった その足取りの向かう先は僕も驚いた 図書室だった 図書室に入り、ふと彼女の方を向いたらこう言ってきた 「ごめんねぇ~司書の先生に昼の当番任されたのすっかり忘れてたよ~」 つまり彼女は司書の先生がいない今日は昼休み中は図書室の責任者のようだ 彼女が鍵を持っている理由がよくわかった 僕は取りあえず席に座りお弁当に手をつける 彼女はなぜか僕の目の前の席に座った 取りあえず邪魔にならなかったので僕は無言のまま弁当を食べた 母のクイズを解き終わった僕はいつも通りその事についての知識を広めるために、母のクイズ関連の本を探していた だが、その本を探してる途中に気になる本を見つけてしまった 「空をかける超高性能カメラ搭載衛星!性能はいかに!」 題名のセンスはともかく、彼女たちが話していた今話題の KKK 彼が逃げ切れている理由がもしかしたらわかるかもしれない そう思いった僕は気づけばその本を手にとっていた 数十分後 僕はその本を元あった場所に戻した 題名と同じで小学生が知りたい内容の本だ こんなものを金を払って買う人がいるのかと聞きたい 僕は少しイライラしていた そんな僕が 又しても本を見つけた "超高性能衛星カメラの盲点" 随分と古い本だった だが、何百冊もの本を呼んできた僕だからわかる この本は絶対に面白い そう感じた僕は本を手に取った 席につき、熟読する 内容はまさに期待通りだった 本にはKKKがどうして逃げ切れているのかの仮説を立てるには十分すぎる情報が載っていた 僕は興奮して何度もその本を読み返した そして僕は自分の世界から現実へと戻ったとき驚愕した 時刻は数時間進み、今や放課後 僕は授業をサボって本に没頭していたようだ いつもなら、しつこく司書の先生が僕を現実に戻してくれるのだが、今日は彼女だ 彼女はそこまでしつこく現実には戻してくれなかったようだ
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