教授と呼ばれる大バカ野朗

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僕はゆっくりと立ち上がり本を元の場所に戻して帰り支度を整える すると、何と図書委員の彼女がカウンターで眠っていた 気持ちよさそうな寝息をたてながら彼女は眠っていた 僕は取りあえず起こした方がいいだろうと思い、彼女を揺らす 「うぅー…」 うめき声を上げながら彼女は起き上がる 眠そうに目をこすりながらトローンとした目でこちらを見てくる すると彼女は時計を確認して一通り驚き、がっかりした後帰り支度を整え、一緒に昇降口から帰った 空はすでに暗くなり、こんな時間に女の子を一人で帰すのはどうなの?と、言われたので、僕は渋々彼女を家に送っている 幸い、僕と彼女の家はそう遠くなかった 僕は帰り道ずっと彼女の会話を一方的に聞いていた 僕は随分と疲労しながら彼女の家に着いた 「ただいまぁー!」 彼女が玄関で叫ぶ すると中年の女性が現れた 間違いなく彼女の母親だろう 「ずいぶんと遅い帰りね…あら?誰なの?」 彼女の母親の問には彼女が答えた その後、お礼に晩御飯をご馳走したいとか言われたが、僕からしたら母のクイズを答え、新しいクイズを出してもらう方が何百倍も良かったので丁寧に断り家に帰った 僕は自分の家に入る しかし、家には電気がついておらず、人がいるようには見えなかった 僕は電気をつけて母がいるであろうリビングへと向かった しかし、そこに母はおらず替わりに、真空保存された晩ご飯であろう物と一枚の置き手紙が置かれていた 手紙にはこう書かれていた 「今日の母さんクイズ この事件の真相ってなに?」 そこには一枚の映像記録用紙 僕はとりあえずその映像を見た その映像には常軌を逸した現象が刻々と刻まれ僕の脳はパンクしそになった こんなのははじめてだった   あの映像を見た僕は、すっかり冷めてしまった食事をとり自室に戻りベットに横になった 明日は母にあの映像の事について色々聞こう 昨日のクイズの僕の答えも聞いてもらわないと
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