教授と呼ばれる大バカ野朗

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そして僕は今日も学校に向かう 今日の母のクイズは核兵器を完全に無効にするための装置の構造だ このクイズが出されたのは昨日僕が、“侍の国、日本”の歴史について説明したからだ 侍というとても志が高い人達がいたり、独自の文化を進化させてきた国そして歴史上、唯一核兵器が使用された場所があった国 そして母の第一のクイズが「じゃあ、どうして今、戦争兵器には核兵器は使用されていないの?」 このクイズは僕は元々知っていたため、すぐに答えられた 「それは、核兵器を完全に機能を奪う装置が開発されて核兵器が使えないからだよ」 僕も伊達に毎日本を読んでるワケじゃない 母の一個目のクイズには答えられるようにはなってきた しかし答えた時、母は間髪をいれずに次のクイズを出してくる それがとても嬉しかった クイズが無いのは僕にとって生きてる意味がないのと同じだ だから僕はとても安心した そして今日のクイズのために僕は学校への道を歩いている 歩きながら本を読むのは危険だからと母に禁止されている 僕はただ前を向いて歩いている 周りには続々と学生が集まってきている 皆キャイキャイ喋りながら登校している 「おはよぉーー」 「ねみぃーー」 「昨日のTV見た?」 そんな会話があちこちから聞こえる そんな中を僕は一人寂しく歩く 教室に着いても誰も話しかけることは無い かばんを置いてスグに図書室に向かう 僕は図書室の扉を開ける そこには一人の女の子がいる 図書委員の女の子だ 「あ、おはよぉー、また来たんだね!」 いつもの声だ 僕の学校での毎日はこいつの声を聞いてからはじまる とても不本意だが
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