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ー中学一年
仮入とか本入とか、一体何なんだよ?部活なんかどーでもよくね!?そっこー帰宅部だな。
「夏美!夏美!何部にするか決めたぁ!?」
休み時間、親友の岡井雅人(おかいまさと)が呼び出しくらって暇だから教室でたそがれていると、クラスのうっせー女浅倉好美(あさくらこのみ)の声が響いた。
「んー、やっぱり(ソフト)テニス部がいいなぁー」
浅倉が話しかけたのは、俺の幼馴染みの白石夏美(しらいしかなみ)。浅倉と夏美は親友らしーけど。
あー夏美テニスやんのかよ。夏美部活入ったら、あんま一緒にいれねぇじゃん。つまんねーの。
「で、翔は何部ー?やっぱお前は帰宅部だろ~?めんどくさがり屋だし」
っち、また浅倉のダル絡み。クソだりぃ。
「は?俺テニス部」
「はぁぁぁ!!?何で?」
「い、一番楽そう・・・?」
「いや、帰宅部が一番楽だと思われ・・・」
ふいに夏美を見ると、夏美はにこっと笑って「やった!翔がテニス部なら、部活楽しくなるね」そう言った。
いやいや、そんな喜ばれると照れるんだけど?
「たっだいまぁ~!つーばーさーくん!待ったぁ!?俺翔君が愛しくて「だまれ」
こーゆー良いタイミングで雅人が戻ってくる。
「え?んでテニス部にすんの?」
「っち・・・あんま言うなよ」
放課後、本当は楽とかじゃなくて夏美ともっと一緒にいたいっつー理由で部活に入る事を雅人に伝える。
「だったら仮入行けし!」
「はぁ~?仮入とかやってられっかよ!!?」
「じゃー、どーすんねん!」
「んー・・本入の日に行く。ダルいけど」
「あー、愛っつーのは怖いもんだねぇ~。翔の人格までもを変えてしまう。恐ろしいもんねぇ~」
「お前マジだまれ」
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