Ⅰ 初めての……

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手首にカミソリを当てて力強く引いた。 すると血が出てきて何回も手首を切った。 でも痛かったのですぐにやめた。 死にたかったのに 生きたくなかったのに 痛いと思った だから死ねなかった。 何でだろう あんなに死にたかったのに 死ぬつもりだったのに いざ死のうとしたら 生きたいと思ってしまった自分がいた… 私は手首から出た血をティッシュでふいて 持っていたリストバンドで傷口を隠した。 切った次の日は学校で、 リストバンドをしていった。 学校に行っても別にみんなは何も言わなかった そして手首の傷が消えるまで毎日リストバンドをしていた。 私は手首を初めて小学校六年生で切った。 そのとき流れ出る自分の血を見て「生きてるんだ」と思うことができる瞬間だった。 それが初めて自分の手首を切ったとき思ったこと そして私は地元の通っていた小学校を卒業した――――――――
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