プロローグ

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西暦2XXX年、この時俺は己を形成する全てをなくしてまた一から再起し始めた忘れない年だ。人類が自らの過ちによって宇宙へと進出する道を閉ざし、この荒廃し死の惑星と化した地球へと魂を縛り付けられ腐敗して行く中・・・自らと多大な人類を犠牲にしてまで宇宙進出への道を切り開かんと立ち上がった世界最悪の反動勢力『ORCA旅団』。この勢力の末席に俺は加わって俺は世界のため、嫌、自らのエゴと仲間の為に戦線に身を投じた。元はと言えば俺はこの死が溢れ厳しすぎる世界の出身者ではなく、平和ボケして腐敗し壊死し行く世界の出身者だった。 ーーーー元の世界で俺は、旅行の帰りに搭乗した旅客機の墜落による事故で死んだ。だが気づけば、この荒んだ世界で汎用人型兵器、アーマードコアの次世代型であるアーマードコア(AC)『NEXT』のコックピットの中で再び目覚めた。 この世界の歴史は、ゲームとして俺は把握しており、俺はこの世界に主人公がいるにも拘らずに戦場に現れた本当の意味での『イレギュラー』として『国家解体戦争』の渦中に放り込まれた。この時は我武者羅に戦い抜いた、本来知る筈もないNEXTの操縦法がこの体に刻み込まれていて、銃口を向ける国家のノーマルAC(性能は断然こちらの方が低い)を、破壊しつくした。その後国家解体戦争後に訪れた企業間の経済戦争、通称『リンクス戦争』に巻き込まれ、敵NEXTとの戦闘により死を覚悟した俺に、奴がメリットもないのに救援をしてくれた。 後の二代目ホワイトグリントであるラストレイヴンによる予想だにしていなかった救援だった。戦闘終了後は彼とフィオナ・イェルネフェルトによる対談の後、俺は彼らと行動を共にすることを契約。後にコロニーアナトリアに合流。次々訪れる企業のNEXTをラストレイヴン・・・・アナトリアの傭兵と共に連携して落とし、リンクス戦争終了後彼らはコロニーアナトリアを去った。俺も彼らと一緒には行けなかったが、愛機であるNEXT『ディザスター』を駆り、あのコロニーを去りひっそりと隠遁生活を開始した。
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