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ピンポン♪ピンポン♪
千夏が来たので、解除すると直ぐに部屋に来た。
ガチャ
ドタドタ
ギュッ
「和馬さん、本当なの?
本当に、大阪に行っちゃうの?
もう、会えないの?」
ドアを開けると凄い勢いで、俺のもとに来た広子が抱きつきながら、尋ねる。
まさか、広子が来るとは思っていなかったから、俺はフリーズしてしまった。
「優、落ち着いて!
和馬が、困ってるから。」
千夏の言葉に、広子は渋々従い、俺から離れた。
俺は、二人にソファーに座るように言った。
コーヒーを二人の前に置くと俺は床に座る。
「急に、どうしたの?」
俺は、優しい口調で話しかける。
「和馬さんが、悪いんだよ!
私に、大阪に行っちゃうなんて、嘘をつくから!!」
「ごめん。でも、大阪に戻ると言うのは、嘘じゃなくて、ホンマなんや。」
「何で、大阪に行くの?
私の事が嫌いになったの?」
「何かおかしいけど…。
大阪に戻るのは、仕事でや。
俺が、何で、広子の事を嫌いにならなあかんねん。」
「仕事か…。
仕事じゃ仕方が無いよね。」
広子は、落ち込んでいるが理解してくれたみたいや。
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