ぴんくろっくそると。

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蝉の抜け殻を人差し指に突き刺して 去年の僕は泣いていた。 眩しすぎる太陽と 居なくなった君と 居なくなりたい僕のせい。 向日葵畑の真ん中で 蜜蜂を踏みしゃいだんだ。 暑すぎる夏と 滴り落ちる汗と くそったれの世の中のせい。 相変わらず夜は永くて、 夢見る夢は恐い夢。 ひぐらしがカナカナカナカナって鳴いて、 猫がみぃやぁぁああって鳴いて、 僕があああああああああああああって泣いたら、 去年の夏に逆戻り。 頭がおかしいって言われて悲しくなったよ、 馬鹿だって笑われてさみしくなったよ、 君が居なくなって死にそうだよ、 僕は僕に あああああああああああああって泣いて、 もうすぐ流れ来る夏を終わらせろよって呟いたんだ。 呟いてるんだ。 ねぇ『おやすみ、』 どうか、 うまく眠れますように、。
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