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電車は遥か向こう。
もう米粒にも満たない。
町は賑わいだして、近くの商店街のシャッターが開く音。
だけど、君がいない今となっては
「世界中に一人だけみたいだなぁ・・・・・・」
と小さくこぼした。
あぁ。あの時かした80円と共に帰ってきてくれればいい。
俺の好きな笑顔引き連れて。
錆び付いた車輪
悲鳴を上げ
残された俺を運んでゆく。
背中に残った、君の
微かな温もり。
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