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「じゃあ、よろしくお願いします。結果とかって聞かせてもらえますか?一応持ってきた本人としては、これの生態が気になるので」
「あ、ああ。元々ギルドに通達した後は公開することになっているから、大丈夫だ」
そりゃそうか。詳しいことを知らされないまま、ただ気を付けてくださいなんて言えないからな。
情報が無いということは対処のしようがないということ。それではただ恐怖を煽るだけの結果になってしまう。
「早急に調べろ、いいな。ではユリヤさん、行きましょうか」
「はい」
「おじしゃ、おねがしましゅー」
ステラがフェンに乗ったまま守衛さんに頭を下げると、守衛さんは口元を緩めながら手を振ってくれた。ショタパワーさすが。
そしてまた歩き出すと、正面の入り口ではなく兵士が通る方の入り口へ案内された。
正面は異国からの要人とか、お偉いさんが通る時とかぐらいしか解放されないらしい。
それ以外は大体、兵士や使用人ぐらいしか出入りしないため専用の入り口がある様だ。
使用人がお偉いさんと同じ扉をくぐれないのはあれだ、使用人と王様が同じ食卓に着けないのと似たような理由だと思う。多分。
で、私もただのギルド員でしかないからそちらの入り口から城の中へお邪魔します。
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