13772人が本棚に入れています
本棚に追加
/779ページ
私は恋愛なんて求めてなかった。ただ、女友達が欲しかっただけ。だから自分がオネェであることを、女の子たちに打ち明けた事があった。
私は、こんな性格で、あなたたちと同じように、可愛いものが好きだって。
私を本当に好きだと思ってくれるなら、オネェであろうと受け入れてくれると、信じてみた。
でも、女の子たちはこう言った。
――裏切られた。
――最悪、気持ち悪い。
その時感じた絶望感は、今でも忘れない。私がオネェであることは、周囲へ急速に広まった。ある日から毎日、後ろ指を刺される生活が始まった。
あれ程私の周りで騒いでいた子達は、私から離れたところでひそひそと話していた。
幸い、手を出されるとか、そんな直接的ないじめはなかった。ただ、私に近付く子は一人としていなくなった。
何故、こんなことで嫌われなければならないのだろう。何故誰も、こんな私を認めてくれないのだろう。何故、表面の私しか見てくれないの?
最初のコメントを投稿しよう!