◇オネェ系と女子力欠如(1)

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私は恋愛なんて求めてなかった。ただ、女友達が欲しかっただけ。だから自分がオネェであることを、女の子たちに打ち明けた事があった。 私は、こんな性格で、あなたたちと同じように、可愛いものが好きだって。 私を本当に好きだと思ってくれるなら、オネェであろうと受け入れてくれると、信じてみた。 でも、女の子たちはこう言った。 ――裏切られた。 ――最悪、気持ち悪い。 その時感じた絶望感は、今でも忘れない。私がオネェであることは、周囲へ急速に広まった。ある日から毎日、後ろ指を刺される生活が始まった。 あれ程私の周りで騒いでいた子達は、私から離れたところでひそひそと話していた。 幸い、手を出されるとか、そんな直接的ないじめはなかった。ただ、私に近付く子は一人としていなくなった。 何故、こんなことで嫌われなければならないのだろう。何故誰も、こんな私を認めてくれないのだろう。何故、表面の私しか見てくれないの?
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