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2012年6月某日
東京都立城南中学校3年B組神崎大貴が秋田から、引っ越して来てから三ヶ月が経とうとしていた。
気さくな性格であった彼ではあったが、東京キッドの特有の空気に溶け込むことが出来ず、孤独な日々を過ごしていた。
それでも彼は、一日でも早く回りに溶け込もうと、努力し続けた。
方言もなるべく出さないように注意した(元々使っていなかったが)。
話題についていくために好きでもないゲームを片っ端から攻略していった(おかげで、期末試験が恐ろしい事になった)。
この努力が報われる日はいつ来るのであろうか…
彼は、いつしか自分を見失っていた。
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