学校

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「簡単に説明すると、こいつは普通の生き物じゃない。ゴーストなんだ。お前は昨日、あいつ等を見ちまったから見えるようになったんだよ。だから、普通の人には見えない。」 衝撃の言葉だった。 わたしは、ゴーストとかそういうのは信じてなかった。 でも、悠哉の言葉からして、昨日見たものも、今この目で見ているものもそうなのだから、実在していることに違いはないのだろう。 しかし、ゴーストということは、危険なのではないだろうか? 「心配するな。こいつは俺の友達だ。」 「そうなの?でも、この鳥を呼んでどうするの?」 「お前、ほんっと物分かり悪いな。」 「悪かったわね!」 「あぁ。」 わたしが物分かり悪すぎたのか、返事だけで何も教えてくれない。 「で?教えてよ。」 「だから、こいつに乗ってったら、学校に電車使わずとも行けるだろ?」 わたしの催促に、悠哉は溜め息混じりに答えた。 しかし、わたしは、そのあまりにも突拍子な発言に驚いてしまった。
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