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そして、その生徒達の中を、わたしとむすくれたままの悠哉が歩く。
「悠哉、いい加減むすくれたまま歩くのは止めて。こっちが恥ずかしいわ。」
「なんでお前が恥ずかしいんだよ。」
わたしが周りの事を気にしながら小声で言うと、低い小声で返事が返ってきた。
まだむすくれたままだ。
そんなわたし達をどう思っているのか、周りの生徒達は耳打ちし、たまに黄色い叫び声まで上げている。
「ほら、周りを見て。男女で歩いているのもこの学校では珍しいの。なのに、さらにあなたがむすくれてるから一層騒がれてるのよ。」
「何で、俺がむすくれてるせいて騒がれんだよ。」
わたしの言葉に悠哉は反論の言葉を返す。
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