学校

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これじゃあキリがないわ。 確かに、悠哉が文句を言いたくなるような理由だ。 しかし、実は悠哉がカッコイイから騒いでるんだなんて言えないし… そう、実は、悠哉はどこかの雑誌のモデルかと思うくらいカッコイイのだ。 今日の朝、じっくりと悠哉の事を見て初めて気付いた事実。 って、こんな事考えてる場合じゃないんだ! どうにかして周りで騒ぐ皆の気をはぐらかさなきゃ、このままでは、悠哉の機嫌が悪くなる一方だ。 「ねぇ悠哉、あっちに何かない?」 「あ”?気のせいだろ。俺にはなんも…」 「ほら、あそこ!」 わたしは学校とは反対側の公園を指差し、否定する悠哉に訴える。 勿論、そこには何もない。 しかし、わたしが余りにも必死で訴えるからだろうか、周りの生徒達もそちらを注目し始めた。 今のうちだわ! わたしは、未だに目を細めてわたしの指し示した所を探している悠哉の手を取って、一直線に学校へ走り出した。
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