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「ん?そうか?まだまだ序の口なんだけどな…」
わたしの呟きに、悠哉は平然と言った。
到着した生徒用玄関には、わたしと悠哉以外にも生徒がいたが、彼らも皆、悠哉の足の速さに驚いて目を丸くしていた。
「あ、そういや俺、靴箱ねぇし!おい、美香、俺のも容れとけ。」
「命令なの!?全く…今日だけよ?」
わたしは渋々彼の靴を受け取り、わたしの靴箱の上段にしまった。
それにしても、悠哉にとって学校初登校…にしては目立ちすぎよね…。
「…悠哉、職員室行かなきゃ。わたしの教室に来られても困るわ。」
わたしは、教室に向かうわたしの後ろについて来る悠哉に言った。
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