nocturnal horror

学校

「ううん。ただ、今の状況って凄いなぁって思って！」

「そうなの？」

「うん！だって、美香モテモテじゃん！」

いきなりの言葉にわたしは言葉を失ってしまった。

一体、どこをどう見たらそう思えるのか…

わたしは、答える代わりに小さく溜め息を吐いて周りを見渡す。

しかし、わたしと希美が小声で話していたせいもあって、周りの人にも、悠哉にも智にも聞こえていないようで安心した。

それにしても、悠哉と智は未だに言い争っている。

何時終わるのかも予測出来ないくらい、今では激しいものとなっている。

しかし、周りの人達は面白がってか誰も止めようとはしない。

こんな状況を見ていると、これからの学校生活が不安になってきたかも…