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「よし、じゃあ、行くぞ!」
少年は、そう言うと、何故かホームの出口ではなく、線路に飛び降り、反対側へ走り出した。
そうやって長い距離を暫く行くと、小さな、古びた家の前に着いた。
「ここがアジト。」
少年は言うと、ガラリと扉を開けて入って行く。
わたしも、置いて行かれないように、慌てて後に続く。
その中は意外と広く、多くの人が、テレビを見たりお酒を飲んだり、様々な事をしながら大騒ぎしていた。
そんな人達も、少年の後ろを歩くわたしを見つけると、面白そうに視線を向けた。
そんな中、ソファーに座って静かにタバコを吸っている40代くらいと思われる男の人の所へ、少年はわたしを連れて行った。
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