ある意味運命的な恋

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  「そんなことよりさ、その子、可愛いかった?あ、でも大吉が速攻OKしなかったってことは微妙な感じ?」 そんなことは全くない。 吉野小牧は俺の好みド真ん中ストライクで、出会い方によっては一目惚れしてもおかしくはないレベルだ。 ただ、今まで福引では確実にティッシュを引き当て、ロシアンルーレットでは一つしかないハズレを引き当て続けてきた俺には、この告白を素直に両手挙げて喜ぶ前に、疑念やら不安やらが付き纏ってしょうがないんだ。 あと、突然の告白に声も出なかったってのもあるけど。 そういう理由で、俺は吉野小牧からの告白を保留にし、とりあえずコータに相談しておこうと思った次第である。 「俺が女に飢えてるみたいに言うんじゃねぇよ。あまりに衝撃的過ぎて現実を受け入れられなかったんだ」 「はは、別にそういう意味で言ったわけじゃないけどさ。だって、この機会逃したらどう考えても、大吉が彼女作るなんて無理だしさ。あまりにもアレな子じゃなければ、付き合ってみた方がいいと思うよ。この機に人付き合いの輪ってやつが広がるかもしれないし」 コータは俺のことを馬鹿にして言っているわけではなく、俺のことを本当に理解してくれているからこそ、この次はないと言えるんだろう。
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