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第七章 夢の世界
「「え?」」 二人が息を合わせて龍麗を見た。
「やっと書庫から出てきたと思ったら今度は出る?」 カノンが龍麗を見据えた。
「閻魔に会う。」 振り向かずに言って龍麗は、転移した。
着いたのは、紫色に艶めく壁に覆われ白いカーテンに覆われたベッドがある場所だった。
ふわふわした薄紅色の絨毯、クローゼットが二つベッドの少し離れた真正面に置かれ、部屋をうめつくすぬいぐるみと人形。
無音状態の空間で少し肌寒い。
「…閻魔、いるか?」 無音の部屋に問う。
シャー
「…龍麗ちゃん?」 ベッドのカーテンが開かれて閻魔の上半身が見えた。
掛け布団を下半身に掛けて半裸の閻魔。
真っ白で華奢な体。
ヘッドフォンをつけていた。
「そこにいたのか。」
閻魔はヘッドフォンを外した。
龍麗が近寄る。
「閻魔、お前なにしてた?」
「夢の話でしょ?
龍麗ちゃんもきて。
龍嘉ちゃんの夢には少年時代の僕と龍麗ちゃんも出てくるんだから。」
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