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第一章 始まりの定め
そりゃそうだ、左腕から血を垂らして平気な顔してんだから
気付けば夕暮れ…
辺り一面が夕焼け色に染まって、スッゴク綺麗だった。
初めての外…学校っていうものにも行ったことない
外の世界にワクワクして自然と笑みがこぼれた。
やっと逃げられたんだ…あの場所から。
俺が家を出たのが昼位だから何時間も歩いてたんだ。
初めて見る世界に見とれて時間なんて忘れてた…
皆に見られようとうしろ指指されようと関係なかった
マジで
夜の街となってまた別の景色に変わる。
華やかに彩って、鮮やかな光が街をうめつくす。
夜と昼とじゃ世界が違うみたいだ。
綺麗な光に見とれていると先方から不良っていう人達があるいてくる。
夜は…危ない。
今現在絡まれてますから…
赤い髪ど真ん中の毛だけが伸びてて両サイドの髪がない。
へんなかみ…が六人。
ヤンキーって人?
「肩あたっといてなんもないのか?!」 真ん中の人が言った。
絡まれた理由
すれ違い様に真ん中の(両サイドの髪がない)人に肩がぶつかった(ぶつけられた)
ごちゃごちゃさわぎだす。
周りの連中も。
細い路地に連れ込まれる。
とりあえず
『スイマセンデシタ』 って謝った。
そしたらぶつけてきた人たちが骨折したとかどうとかまた喚きだした。
『簡単に骨折れたとか
言わないでよ…』
俺の口からでた言葉に 何言ってんだこいつ と言って俺の胸倉に掴みかかる
こっちがいいたい。
『簡単に骨折れたとか
言わないでって言ったんだ……骨が折れたら、痛いんだ、辛いんだ…動かないんだよ!!
触っただけでも痛くて
治りにくくてっ』
俺の言葉を遮って頬に痛みが広がる。
殴られた。
意味わかんねぇことぬかしてんじゃねぇぞ!くそがき!!
意味がわからない?
おまえら言葉の意味がわからないのか?
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