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第一章 始まりの定め
凄く怖くて…なんてゆーか…威圧感?を漂わせた人なんだけど
スッゴク優しいんだ。
あったかくて…本当に
俺のそばにいてくれた。
俺のせいで着物…濡れちゃってるよ…。
龍麗さんが俺に気付いて見据える。
「落ち着いた、か…
十五だったな?
………その歳で六人もよく相手にしたな。
たいしたもんだ…。
けどやっぱり…暴力ってのは人間らしくねぇや。」
さっきからやたらに人間と口にする。
あなたは人間じゃないんですかって聞きたいな。
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