第一章 始まりの定め

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第一章 始まりの定め そして義母を見つめた。 『義母さん《かあさん》のせいじゃないよ………さっきの手紙、俺が貰ってもいい?』 リュウカは、グシャグシャにされた和紙の手紙へ 視線を移した。 頷く義母。 痛みに震えた腕を伸ばし 和紙を掴んで そっとズボンの右ポケットにしまうリュウカ。 ギュウ と背後から抱きしめられた。 大好きな義母の優しい香りが広がる。
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