第一章 始まりの定め

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第一章 始まりの定め 「ごめんなさい…あなたを守れなくて…。 お義母さんも… 時々おかしくなって…あなたを傷付けた…また あなたを傷付けるかもしれない…。 辛いおもいをさせるかもしれない………… ごめんね…ほんとにごめんね……ごめんね…」 鼻声で言う義母さん。 確かに時々義母さんは、暴力を振るう。 けど すぐ正気に戻って泣き崩れて…ごめんなさいと 繰り返す。 いつも謝ってばっかりだ。 ………でも俺は義母さんが好きだ。 義母さんは子供ができない体質で やくざ者の義父さんと十六の時に祝儀を上げた… 以降時々暴力を振るわれたらしい。 死に物狂いで川に逃げ出した時 俺を見つけて拾ってくれたんだ。 けど義父は 俺を拾ってきた義母さんに毎日…暴力を加えた…
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