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「あ、少し出てる」
佑久の唇に触れると赤い血が少し出ていた。
……やりすぎちゃった。
「血がでるほど熱烈なキスありがとな」
唇に触れるあたしの手を佑久はそっと握った。
「ごめんね……」
あたしは佑久の手を頬にくっつけ謝った。
「可愛いから許す」
ボソリと佑久は呟く。
「今なんて?」
聞こえていたけどあたしはわざと聞き返す。
「何でもねぇよ」
耳まで真っ赤にして佑久はあたしに背を向けた。
「ぷっ」
思わずあたしは笑みがこぼれた。
「笑ってんじゃねぇよ」
そう言って佑久はあたしを抱きしめた。
佑久の匂いと温もりにあたしは溺れていく……。
……━━
運命は残酷だ。
だけどあたしは貴方を愛します。
不器用で照れ屋な貴方。
あたしとは天敵な関係だけど……。
そんなの関係ないよね。
禁断でも構わない。
あたしは……。
貴方の傍にいます。
━━……
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