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「してるよ!
あ、いや。
俺のプライベートてか、まぁどうでもいい話で……」
勢いで答えてしまい焦っているのがバレバレ。
コイツ、純粋なんだね。
「嬉しい」
つられてあたしも本音がポロリ。
「あ?」
あたしの発言に霊能力者は口をあんぐり開けている。
「好きな人にそう思ってもらえるのが一番嬉しい」
目を細めあたしはニッコリ笑う。
「「淫魔なのに?」」
あたしと霊能力者は見事にハモった。
「……何故俺が言わんとした事がわかった?」
不思議そうな顔で霊能力者はあたしを見ている。
「アンタ、だってホントの恋愛してないじゃん」
またもやあたしは霊能力者に顔を近づけた。
「何くせぇ事言ってるんだ?」
霊能力者はあたしの顔をぐいっと遠ざけた。
「あたしで悶々してる?
そりゃ当然よね。
あたしは淫魔だから」
腕組みをし、あたしは霊能力者をジロリと見た。
「俺が魔力に惑わされてると言いたいのか?」
カチンときたのか霊能力者は眉間にシワを寄せた。
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