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「何、発情してるのよ?
やっぱアンタ、あたしの力に負けて……」
ギュッ……
霊能力者はあたしの話を遮り、力一杯抱きしめ唇を重ねてきた。
「ぷはぁ、いきなり何するのよ」
霊能力者の顔を外しあたしは思いっきり息を吐いた。
「お喋りな口を塞いだだけだ」
そう言って霊能力者はあたしに背を向けた。
「待ちなさいよ!」
立ち去ろうとする霊能力者をあたしは引き止める。
「何だよ?
今日は戦意消失したんだ。
構わないでくれ」
ガックリと肩を落し霊能力者は背中で語る。
「冗談じゃないわよ!」
あたしは霊能力者の背中に軽くパンチをする。
「いつになく突っ掛かってくるな」
背中にパンチをくらった霊能力者は振り返った。
「アンタ、ヤり逃げよ!」
あたしは指を指し言う。
「卑猥な表現するなよ」
卑猥?
何でそっちの方にすぐ持っていきたがるかなぁ。
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