8人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「入ってる、入ってる」
よく見ると顔面の真ん中に綺麗にパンチがきまっている。
「げっ!」
霊能力者は慌てて手を離す。
だから0能力者なのよ。
てか、器用すぎでしょ。
「いてぇな、兄ちゃん。
初っ端、ワンパンかましてくれるとはいい度胸してるじゃないか。
あぁん?」
パンチをもらった怖い顔の男は痛みを堪えながら、霊能力者の胸倉をガシッと掴んだ。
怖い顔の男は鼻血がだらりと出ている。
余程強い力だったのだろう。
「す、す、すみませんっ!」
ガクガクふるえながら霊能力者は謝る。
ダサイ。
「すみませんじゃすみませんよ。
落し前付けて貰おうじゃないか」
あれ?
この男、しれっとダジャレを言ったよね?
まぁ、いいや。
ここはスルーしとこう。
最初のコメントを投稿しよう!