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二人で 協力して魚を救い上げた。
「やった、今日初だよ。章くん ツキを運んでくれてありがと」
ニコニコ 笑う諭くんを見て、僕も嬉しくなる。
「いえいえ、実力ですよ、えーと」
「あ、オイラ 諭」
諭くんは そういいながら また次の餌を付けている。
「なんか 命って感じだな…」
僕が ポツリと言うと 諭くんは 優しく僕を見た。
「章くんは きっと きちんと育てられたんだね」
「え」
諭くんは また釣糸に目を落とした。
その後は 何も話さなくても ただ優しく時間が流れて行った。
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