諭くんの気持ち

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「そういえばさ」 一哉は 帰ろうとしたのを止めて振り返った。 「こないだ一緒に泊まった時、俺の携帯見なかった?あれから見当たんなくて」 諭くんは じっと 一哉を見つめている。 「さ、さあ… 俺は見なかったけど」 僕は 諭くんと一哉を両方見ながら 何故か焦って言った。 「そっかあ。俺 てっきり佐倉の荷物に紛れたかと思ったわ」 「ああ、じゃあ また見とく」 僕が言うと んじゃ、と言って一哉は メロンパンの袋を下げて出て行った。
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