キス

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「諭くんの気持ちも知りたいんだけど…」 僕は 遠慮がちに諭くんの顔を覗き込んだ。 「あ、えっとさ… さっきのキス、ほんとは初めてじゃないんだ」 諭くんは 顔を逸らしたまま言う。 「え?どういうこと?」 「今朝、章クン よく寝てたから」 諭くんは ちょっと笑うと 僕を見た。 「そうなんだ…」 朝に諭くんからキスしてくれていたなんて。 嬉しくて胸がいっぱいになる。 「オイラも 章クンが好き」 諭くんは ふにゃと優しく笑って 僕の手をそっと握った。
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