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「諭くん ごめん。俺 バイトあるから そろそろ帰るね」
暫くキスを交わした後で 僕は 言った。
「そうなんだ」
諭くんは 寂しそうに笑って、じゃあまた…と手を振ってくれた。
僕は 名残惜しい気持ちで 手を振り返し、店を出た。
ゆっくりと駅までの道を歩きながら、今日1日のことを反芻してみた。
朝…
…あ、一哉…
一哉のことを思い出した。
どうして 一哉は 突然諭くんの店に来たんだろう。
僕がいることが解っていたんだろうか…
考えても不思議で仕方無かった。
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