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「諭くん、どうかした?」 僕は 黙っていられなくなり、思わず 余計なことを聞いてしまった。 「うん。ちょっとね」 「え… ちょっとって…」 「章クンには 関係の無いことだから」 諭くんが 急に遠く思えて、突き放されたように感じた。 こんな時 どうしたらいいんだろう… 女のコとの恋愛なら、きっとキスでもして寝てしまえば、わだかまりも無くなるんだろうけれど… 諭くんは… 僕に抱かれる気があるんだろうか… 少し考えてしまった。 僕自身 どうやって諭くんを抱いていいのかもよく判らない。 諭くんは、何も言わずに 海風に吹かれている。 このまま 僕達は終わってしまうんだろうか… 良からぬ考えばかりが浮かんで来た。
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