ママが壊れる

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「ごはんなーにっ、ごはんなーにっ!」 幼稚園から帰ってくるとママに夕飯を聞いた私。実は今でこそ信じられないが、その頃の私はとても少食で甘いもの以外はあまり自分から食べたいと言わなかった。 それでも前夜のこともありママが心配で声をかけた。 「んー、たらの鍋ー」 (うっ…) パパが酒を飲みつつ食べるため、鍋は野菜などが煮たちすぎてグチョグチョになり私にとっては苦痛な代物だった。魚も生なら食べれるが火を通すとなかなか食べたくないものにかわる。 「ひろ バターたらこごはんがいい」 「残念!大人のほうしかないですーっ」 たらこはないらしく、たらで我慢しろと言われ不機嫌になり夕食の時間を待った。
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