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今日は月曜日。
時刻は8:45。
今、<闇>のクラスの前にいる。もちろん、イスラも。
ここでの授業は少々特殊で、学園長の放任主義が目立つ。
彼のモットーは、『自分で考えさせる』だが、ここまで来ると放任の方が正解だろう。
朝は8:20までに登校する。
それぞれの専攻別に、朝のホームルームがある。
専攻の人数によって、だいたい1~3クラスに分かれる。
<光>と<闇>は少なくて、<水>はやや少なめ、<火>、<地>、<風>は多い。
まあ、こんなもんだろう。
そして、出席を取る。
それから何をするかというと……
「おらぁ!」
「やったな!」
「『フレイムランス!』」
ドガァァァァアアン!
これは<火>の専攻者たちだろう。
「行け! 俺の可愛い人形ちゃん!」
「こんな屑のどこがだ!」
「ちょっと、私に壊させなさいよ!」
「ああ……俺の……俺のメイプルちゃんが……」
「キモーイ、何この人」
「汗臭いし」
「息臭いし」
「存在そのものが臭いし」
「ウキョェェェェェェエェエエエエエェェェェェエエエ!!!」
これは……どこだ?
「『ロックストーン!』」
「甘い! 『メテオスォーム!』」
「かかったな!? 『反射せよ、全てを巻き込め! リフレクトミラー!』」
ドゴォォォォン……
ここは真面目にやってるな。
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