第一幕

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視線を感じる たぶん土方さんと沖田さんのものだろう 「おい!!」 土方さんに止められる …が私に止まる理由はない 私は早く近藤さんに会って話さなければならないことが沢山ある 此処は何処なのか なぜ私はいきているのか これからどうすればいいのか 沢山…沢山ある 「おい止まれ」 また土方さんに呼ばれた 特に気にすることもなく歩みを進めようとするが 「お前、場所わかんねーだろ」 「…………………」 確かにそうだ 近藤さんに話を聞く、 以前に……部屋の場所が分からなければ話しようがない そう思うと急に自分が情けなく思えた 「はぁ~わかんねーなら前歩くんじゃねぇよ」 と、追い越し際に呟いたそれに続き沖田さんも 「本当面白いね」 と、言い残しスタスタと歩き出した 私もそれに続き歩いていく
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