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廊下に響く三人の足音
それ意外に音はない
同じ風景と、目の前に見える……同じ背中…
(広い割に静だな)
そんな事を思っていると
「あんた誰や?」
突然後ろから声が聞こえてきた
(さっきからこっちを見てたのはこいつか………
そのくせに、誰?…か
白々しいな)
そう思いゆっくりと後ろを振り向いた…
そこには私と同じ身長の男の子?がいた
「こう見えても、わい24やで」
テレパシーかよ…
(これで24?だとしたらこいつ童が「ちなみに童顔とか思ったら叩くからね」
「だからテレパシーかよ」
つい声が出てしまった
顔を上げてその男をみるて
?みたいな顔をしている
笑える……
「おい山崎、そんな奴かまってる暇あんなら仕事をしろ」
「人使い荒いな~副長さんは、」
(副長?あ~土方さんの事か)
「うっせ、それより報告は」
「ありますで~此処じゃなんやし、あっちの部屋使わせてもらうわ」
踵をかえしどんどん歩いていく
「あっ!そうやわいの名前山崎ゆうねん、よろしゅうな」
と、言い残し歩いていった
その後を追うように土方さんも続いた
二人の姿が見えなくなると
「それじゃぁ行きましょうか」
私は沖田さんの後に続き二人が行ったほうとは逆に進んだ
とある部屋
「どうだ、あいつは」
土方は目の前にいる山崎に向けて言った
「まだわからんけど…」
言葉に詰まる
「どうした?」
「いや~てっきり驚くと思ったんですわ~
わいが現れたとき
…でもあいつ驚いてへんかった」
「そういう奴なんだろ、それか神経が図太いだけだろ」
嫌味たっぷりな言葉
「確かにそうかもしれんけど……あいつわいがいること知っておった」
「どういう事だ」
「まだ解らん、けどただ者じゃないのは確かや」
そういった山崎の顔はどこか笑っているようだ
同じく土方も
(さて、どう転ぶか…)
どこか笑っていた
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