第一幕

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みんなの目が点になる (まぁ、そうなるわないきなりこんな事聞かれたら) 長い長い沈黙 「今は、文久三年だ」ボソッ 誰かが言った 声がしたほうへ目を向けると… 「おぃ斉藤、何教えてんだよ」 「そうだぜ敵かもしれない奴に」 別の男が言った 「年号位教えてやっても構わんだろうそれに……」 チラッと私の方を見、ニヤリと笑いながら 「本当にわからなかったみたいだしな」 ……いちいちこの人の言うことには棘がある… ストレートにグサッとくる にしても……………………………………んっ斉藤?てか敵? まさかの 「斉藤 一?」 つい、声に出てしまった ……みんなの視線が痛い僅かではあるが、殺気が込められている 「確かに斉藤 一だが、今の会話の中では、新八が斉藤と一回言っただけだが」 斉藤さんが静かに、殺気を込めた目で見てきた 何か否定の言葉を考えていると「益々あやしいな」 襖の向こうから声が聞こえてきた と同時に襖が開かれた
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