第一幕

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「「土方さん」」 みんなの声が重なる 開いた襖の方に目を向けるとそこには土方さんがいた 「歳」 近藤さんは違う呼び方 「近藤さんといい、斉藤の事といい………お前何者だ」 静かだがどこか威厳のある声だ 「どういう事ですか、副長」 斉藤さんは私を見ながら土方さんに問いかけた 「こいつがいた部屋で俺と総司で近藤さんのことを話してたんだ、俺達二人とも近藤さんのことを近藤さんと読んでるし、総司の事も総司と呼んでいる」 すると土方さんは沖田さんを見た、 「総司も俺のことを土方さんと呼ぶ…………なのにこいつは名字や名前だけで当てやがった」 みんな驚きを隠せない様子だ 「てことは、土方さんはこいつが長州の間者だと」 「あぁ……だかまだわからねー事が多すぎるだから今からコイツを尋問する………」 【尋問】 ……嫌な響きだ 「答えられる範囲なら別にいい」 「あくまでも冷静を保っているか……だがそれもいつまで続くかな、すぐに化けの皮を剥がしてやるよ」 フンッと笑いながら睨みつけてきた
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