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「「土方さん」」
みんなの声が重なる
開いた襖の方に目を向けるとそこには土方さんがいた
「歳」
近藤さんは違う呼び方
「近藤さんといい、斉藤の事といい………お前何者だ」
静かだがどこか威厳のある声だ
「どういう事ですか、副長」
斉藤さんは私を見ながら土方さんに問いかけた
「こいつがいた部屋で俺と総司で近藤さんのことを話してたんだ、俺達二人とも近藤さんのことを近藤さんと読んでるし、総司の事も総司と呼んでいる」
すると土方さんは沖田さんを見た、
「総司も俺のことを土方さんと呼ぶ…………なのにこいつは名字や名前だけで当てやがった」
みんな驚きを隠せない様子だ
「てことは、土方さんはこいつが長州の間者だと」
「あぁ……だかまだわからねー事が多すぎるだから今からコイツを尋問する………」
【尋問】
……嫌な響きだ
「答えられる範囲なら別にいい」
「あくまでも冷静を保っているか……だがそれもいつまで続くかな、すぐに化けの皮を剥がしてやるよ」
フンッと笑いながら睨みつけてきた
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