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近藤さんは私の方に向き直り
「見苦しい所を見せてしまってすまないね………話を戻すが、君の名前を教えてくれるかぃ?」
優しい人だ
(さすが一つの組織をまとめているだけのことはある)
「私の方こそ生意気言ってすみませんでした」
深々と頭を下げる
近藤さんは「いいよ」と言って宥めてくれるが、一方の土方さんは驚いている
(大方、私が頭を下げると想ってなかったんだろう)
すうっと息を吸うと
「申し遅れました、私は藤崎桃華(フジサキ トウカ)と申します)
「桃華さんか~いい名前だね」
「うおッ」
隣にいた総司がヌッと顔を出して言ってきた
(これはちょっと驚いたな)
「その割にあんまり驚いているいませんね」
(テレパシー?)
呑気なことを考えていると
「桃って柄かよ」
「いちいちうるさいですね~土方さん、土方さんこそ歳三って柄ですか?」
話を遮られた総司は土方さんにくってかかった
「文句なら親に聞け」
「わからないのなら桃華さんのこと言えませんね」
「なんでそうなるんですか」
(文脈的におかしい)
ニコッと笑った沖田さんの顔が怖い
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