第一幕

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近藤さんは私の方に向き直り 「見苦しい所を見せてしまってすまないね………話を戻すが、君の名前を教えてくれるかぃ?」 優しい人だ (さすが一つの組織をまとめているだけのことはある) 「私の方こそ生意気言ってすみませんでした」 深々と頭を下げる 近藤さんは「いいよ」と言って宥めてくれるが、一方の土方さんは驚いている (大方、私が頭を下げると想ってなかったんだろう) すうっと息を吸うと 「申し遅れました、私は藤崎桃華(フジサキ トウカ)と申します) 「桃華さんか~いい名前だね」 「うおッ」 隣にいた総司がヌッと顔を出して言ってきた (これはちょっと驚いたな) 「その割にあんまり驚いているいませんね」 (テレパシー?) 呑気なことを考えていると 「桃って柄かよ」 「いちいちうるさいですね~土方さん、土方さんこそ歳三って柄ですか?」 話を遮られた総司は土方さんにくってかかった 「文句なら親に聞け」 「わからないのなら桃華さんのこと言えませんね」 「なんでそうなるんですか」 (文脈的におかしい) ニコッと笑った沖田さんの顔が怖い
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