第一幕

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「えぇ、ある日家に帰ったら誰もいなかった、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも……だれも」 ついに近藤さんが泣き出した (うわ~泣き出しちゃったよ) 「すまん」 ヤバい!!と思ったのだろう、土方さんは謝罪してきた 「別に気にしていませんから…それに端から見た私は怪しい以外なにもありませんからね」 ニッコリと笑って言った 「土方さん」 隣にいる沖田さんが真剣か顔をしながら言った 「僕、桃華さんが間者だとは思えません」 きっぱりと…はっきりとした口調で土方さんに訴えた 他のみんなも首を縦に振っている (一応無罪なのかな?) 「歳、俺も桃華さんが間者だとは思えない」 近藤さんの言葉に土方さんが折れた 「はぁ~わかったよ…だがまだ信用したわけじゃねぇ、だから桃華にはここで女中をしてもらう…監視を含めてな」 (女中って何するんだろう) そんな私をみて沖田さんが助け舟を出してくれた 「桃華さん女中っていうのは家事全般をする人のことですよ」 「なるほど………でも」 言葉をきった 「何か不満なのか?」 少しイライラしなが言ってきた 「女中でもいいんですが………どうせなら隊士がいいです」
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