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「えぇ、ある日家に帰ったら誰もいなかった、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも……だれも」
ついに近藤さんが泣き出した
(うわ~泣き出しちゃったよ)
「すまん」
ヤバい!!と思ったのだろう、土方さんは謝罪してきた
「別に気にしていませんから…それに端から見た私は怪しい以外なにもありませんからね」
ニッコリと笑って言った
「土方さん」
隣にいる沖田さんが真剣か顔をしながら言った
「僕、桃華さんが間者だとは思えません」
きっぱりと…はっきりとした口調で土方さんに訴えた
他のみんなも首を縦に振っている
(一応無罪なのかな?)
「歳、俺も桃華さんが間者だとは思えない」
近藤さんの言葉に土方さんが折れた
「はぁ~わかったよ…だがまだ信用したわけじゃねぇ、だから桃華にはここで女中をしてもらう…監視を含めてな」
(女中って何するんだろう)
そんな私をみて沖田さんが助け舟を出してくれた
「桃華さん女中っていうのは家事全般をする人のことですよ」
「なるほど………でも」
言葉をきった
「何か不満なのか?」
少しイライラしなが言ってきた
「女中でもいいんですが………どうせなら隊士がいいです」
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