第一幕

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ボロボロになった身体を起こし 私は学校に行くため玄関へ向かい 「行ってきます」 …返事が帰ってくる事は無いが… (まぁ、いつもの事だけどね) フッ、と笑い家を出た。 今日のお父さんは優しかった気がしたり、しなかったり… そんな事を考えながら学校に続く大通りに出た ふと、前を見ると教室でいつも一緒にいる亜希子私の一番の親友だ 「亜希子~オハヨー」 手を振りながら亜希子の元へ走った でも亜希子は挨拶を返してくれなかった (気づいてないのかな) そう思った私は亜希子の肩に手を置きもう一度 「亜希子、オハヨー」 パシンッ 周りに乾いた音が響いた「えっ?…」 前を見ると肩震わせ、目から大粒の涙を流している亜希子がいた。
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