＋薄新桜花＋

第一幕

「あ…亜希子？どうし…」

「どうしたじゃないわよ!!あんたそんなに私の事が嫌いなのッ!!そんなに羨ましかったの…あんたなんか、あんたなんか…

言いかけた彼女の言葉を遮り女の子が言った

「亜希子、ほっときなよそんな奴」

亜希子の隣にいた女子が私を睨みつけながら言った

私の頭は最早考えることを忘れ、いや考えられなかったのだ

「亜希子？ねぇ、どうしたの…何が、あったの？ねぇッ!」

やっと出した言葉

だが、叫ぶ桃華を亜希子達は無視して背中を向けた

「……ねぇ「あんたなんか友達じゃない」

突然言われたその言葉
周りの女子は私をみてクスクスと笑っていた

私はどんどん遠ざかる亜希子達を見ている事しかできなかった

（なんで？私何かしたの？なんで）

頭の中でこの言葉がグルグルと駆け回っていた

これがキッカケで私の人生が狂い始めた。