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「ば、ばかな!早す――」
ドォォォォォォォォン!!
言い終る前に俺は奴のACのコアにマシンガンを当て、引金を引き、ACを破壊した。
とは言え、破壊したのはジェネレータとコアだけだ。だから使えるパーツは持っていく。
「何か、良いものは・・・無いな。じゃあ、帰るかな」
特に無かったので、帰還した。
俺の名はレイヴン・ダスト。
どの勢力にも属さないフリーの傭兵――主にACを駆る人物のことを指す――だ。
そんな俺のセンス溢れる機体は、名前を「クリエイト」と言う。
この「クリエイト」は、瞬間火力と機動性に特化した機体だ。
その分、防御力はクズだけどな。
そして、「クリエイト」はもう一つの特徴がある。
それは、両肩、腰にも腕部用の装備が付けられる事だ。
そして、その全てにマシンガンが取り付けられている事こそが、「クリエイト」の最大の特徴だ。
更に、ブースターを非合法の物にし、スピードを底上げして超高速戦闘を行う事が出来る。
その反面、EN供給、冷却性能が悪い。特に冷却性能が悪く、長時間のブーストは出来ず、発熱量の高い攻撃が当たるとたちまち熱暴走を起こしてしまう。
他にも、タンク型や遠距離型のACが複数出てこられると、あっという間に弱点が露呈してしまう。
「ふう、やっと帰ってこれたな。さて、ゆっくりシャワーでも浴び「レイヴン!悪いけど緊急の依頼よ。」・・・はぁ、どんな依頼だ?」
「依頼内容は敵AC「リビングロウ」の撃破。及び、味方AC「LIGHTNING」の救出。依頼元は独立勢力「フォート」から。」
「LIGHTNINGっていやぁ、最近出てきた有力な傭兵か?」
「ええ、そうよ。いろいろ良くない噂も流れてる。注意してね?」
彼女はオペレーターのクレイ・フルミル。
まだ若く、声や仕草も可愛いが、仕事になると依頼内容、敵勢力、敵ACの情報等、様々な事を的確に教えてくれる頼りになる奴だ。
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