黒い部屋

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食事の時間は毎日 夜8:00。 「俺が怖いか。」 恐怖よりも食欲のほうがあった。 奴はそれほどわたしに 恐怖を与えるようなことはしなかった。 わたしは奴の問いを無視して 異常にうまいカレーを喰らい続けた。 「お前、痩せたな。」 当たり前だった。 ここに監禁される前、わたしは毎日1日5食の生活をしていたのだから。 食べるしか、楽しみがない生活を。
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