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っ…
もう、無理だわ
小さな体を離し立ち上がった俺は、佐伯を残して資料室を出た
長い廊下を早歩きで進み、非常階段に出るドアを開ける
外の景色を見た瞬間、フラッシュバックするかの様に
あいつの感触、熱がじんわり戻ってくる
「あぁー!!」
頭を抱えその場に座り込んだ
タバコに火をつけ、深呼吸…
あんなバカ、どうでも良かったのに
「クソっ…」
手すりに手をかけ、俺はため息をついた
…
オフィスに戻ると、俺の机のまわりであいつが庄司と会話をしていた
.
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