見えない気持ちと繋がり

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いつものように仕事を片付け、エレベーターに乗り込もうとした瞬間 「大崎く~ん!」 呼ばれた声に振り返ると、そこには三人の女が立っていて 「何?」 エレベーター行っちまったじゃねぇか 「ねぇ~今日こそは飲みに行ってくれるでしょ~?」 そう言って俺のことをいつも誘って来る受付の宇都宮(ウツノミヤ) 「無理、約束あるから」 「毎回同じ断り方じゃない!本当は約束なんてないんでしょ?」 あぁ、無い。 悪いか?お前と飲むこと自体、時間の無駄って訳 「大崎さん?一度位付き合ってくれてもいいんじゃないですか?麗華が可哀想ですよ」 断ってばかりいる俺に痺れを切らしたのか、同じ受付の女が口を開いた 「可哀想の意味が知りたいね。しつこく誘われる方の身にもなれよ」 「ちょっと!言い過ぎじゃないですか?」 「一回飲めばもう誘わないって約束出来るなら行くけど?」 「麗華もう帰ろうよ!」 宇都宮は目元を赤くして俯き頷いていた どいつもこいつも… 可愛くしてれば男は言うこと聞く と、思うなよ? 俺は違う 、
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