見えない気持ちと繋がり

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朝、仕事場に着くと「みんなに紹介しよう」と、部長が声をあげた 顔をあげる周りに対し、俺は視線のみ …… 「佐伯麻由香です!よろしくお願いします!」 満面の笑みで自己紹介するこの女 なんでも、部長の知り合いだとか 頭悪そう… なんて思いながらパソコンに視線を戻し仕事を始めると 「大崎、あとは頼んだぞ?」 部長の声が耳に届く 「はい?」 「なんだ聞いてなかったのか?佐伯君の指導係は君だって言ったんだ」 はっ?嘘だろ?めんどくせぇ… 「いや、部長!」 俺の想いも虚しく、部長は片手をあげてオフィスを出て行く マジかよ… うな垂れる俺の元に近づく足音に気づき顔を上げる 「あの、よろしくお願いします」 頭を下げた彼女の髪からいい香りがして、一瞬…自分がなにを考えて居たか思い出せなくていた これが麻由香との出会い 、
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