見えない気持ちと繋がり

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次の日から俺は、こいつを奴隷のようにこき使った めげずに、雑用をこなす割には…どっか抜けてる奴 すぐ辞めるかと思っていたが、一応根性はあるらしい 佐伯が来て一ヶ月位たったある日… デスクについた俺は部長に提出するための資料を仕上げていた あれ? 佐伯に持って来させたファイルがねぇな 「おい、この前の資料どこやった?」 背もたれに体を預け、後ろに振り向き佐伯に声を掛けるとハッとした表情を見せた 「えっ?資料ですか?もう使わないと思って資料室に戻しましたけど…」 あっ?誰が戻せって言った? 「この役立たず」 「なっ…?!」 眉を寄せるこいつに対し、イライラが蓄積されつつある俺は吐き出すようにため息をついた つーかそのパソコンに貼られた付箋紙は飾りか? コピーしとく!と書いてある付箋紙に向かって俺は指を指す 「ん…」 「えっ?」 振り向いた佐伯は付箋紙に気づき慌てたように「あっ!」と声を上げた 、
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