見えない気持ちと繋がり

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全く… 困り果てている佐伯の後ろ姿に追い討ちをかけるように 「お前って本当にドジだな…」 と、鼻で笑ってやった 「15分で資料室から持って来てコピーしとけよ?わかったな?それも出来ないならお前はアホだ」 「や、やればいいんでしょ!」 入社一ヶ月でこの態度…相当俺が嫌いなようだ 当たり前か、さっきから無理な事ばかり押し付けてるんだから さすがに本音が出る訳だ 初めてだ。こんな奴… そうだな…どうしたらコイツは俺の事好きになる? 今は確実に俺なんか眼中にも無いはず まずはとことん嫌われてやるか 「俺、一服して来るから。どの資料でしたっけ?何て聞きにくんなよ?」 「そこまで忘れてないです!」 「あっそ」 それだけ言い残し、俺は喫煙所に向かった 、
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